雑然ワークス

プレイレポートを適当に。だいたいうろ覚え、内容はあやふや、台詞は捏造。

【D&D5e】ファンデルヴァーの失われた鉱山。その1回目

ヤッターついにファンデルヴァーの失われた鉱山はじめました! と! いうわけで覚え書きを残しておきましょう。

今回のキャンペーン。初回PLは4名。即ちPCも4人。いずれ劣らぬ手練れよ……というのも当然の話、D&D5eでロングキャンペーンをちゃんと遊ぶのがはじめて(!)なのでPCのレベルを2からスタートしたのですね。
やっぱりできることが多い方が楽しいし……。

○アレッサ
人間・クレリック(治癒)・女性。ある日戦神テンパスの「戦え……!」という呼びかけを受けて家を飛び出した貴族ガール。重装鎧でガンガン押し込む人間要塞。
喧嘩を売られたとみるや相手を根絶やしにせずにはいられない。コワイ。
多分頭にMみたいなデザインのサークレットしてると思う。

○クラウス
ドラゴンボーン・パラディン・男。普通のドラゴンボーン、アルドレア氏のクラウス。彼には逆十字を纏う復讐の騎士、オーマパラディンになる未来が待っていた。
祝え! そういうシーンはありませんでした。
民衆英雄として、元普通の鍛冶屋が妻子を失い神格の導きを受けたというドラゴンボーン。
意外と元一般人として友人や知人がいるまともな復讐マン。

○ルゥナ
ハーフエルフ・ウォーロック・女。元墓守のヘクスブレード。
ドライな死生観を持つ妖剣士。
契約した魔剣はいくつもの目がある仮面を被ったような巨大な獣の姿で現れる。
……えっなにそれコワイ。ホラーですか?

○アルドエット(通称アル)
ノーム・ローグ・男。世知長けた密偵冒険者
たぶんおかしな貴族の娘とか怪しい妖剣士とかオーマパラディンのお目付役。
ハーパーのエージェントとして、彼らを善き方向へと導き給え。

冒険の始まりは一行がドワーフの商人から依頼を受けるというところ。アレッサの家との取引があったりクラウスの旧知の友人であるグンドレンから、開拓地ファンデルヴァーまで運んでくれと言われたのは荷車一杯の荷物。

先を急ぐというグンドレンと護衛の老戦士を見送って、荷が揃うのを待って旅立つ一行。「彼らは無事街に到着しただろうか」とかなんとか言ううちに
道に
転がる
馬の死体
回収早すぎるぞ! と馬の亡骸に近付く彼らにアンブッシュ。ゴブリンたちのエントリーだ!

不意打ちしたにもかかわらず、ホブゴブリンを含むゴブリン達は誰一人生きては帰りませんでした。
クラウスのグレートソードが圧倒的な膂力で振るわれ、アルドエットの矢は急所を狙い、なんかお貴族様は旗竿で叩き伏せる。

特に不幸だったのはうっかりルゥナの呪いを受けたゴブリンで、この妖剣士と目があったかと思うや否や彼の目に映ったのはゆらめく巨大な仮面の獣。他の誰にも見えず、彼にだけみえるもの。
え、なにこれホラーですか? コワイ。
きっと苦しまなかったはずである。

ゴブリンを蹴散らした一行、ざっと検分したところ馬はやっぱり先に向かった二人のものらしい。一度荷物を街に送り届けてから向かうべきか、それとも先に二人を攫ったらしいゴブリンの痕跡を追うか。

割とすぐに助けに行こうという意見が優勢の形でしばらく相談。最終的にアレッサの「このゴブリンどもは私たちを襲撃しました。根絶やしにせねば」との言が決め手となって……
えっコワイ。

荷車を道の端において向かうはゴブリンのねぐらの洞窟。入り口の見張りらしきゴブリンを速やかに薙ぎ払い、密やかに侵入。
入ってすぐのところにいた狼たちは獣語を解するルゥナの巧みな交渉により森に放たれることに。

その流れでこの洞窟の最奥にはバグベアがいることが判明。走る戦慄。バグベアといえばよく分からない火力。2度も殴れば2レベルだろうが倒れる脅威。
まあ奥に進むしかあるまい、と奥に向かったところゴブリンの見張りを取り逃がしたり一度戻ったり水浸しになったり。

洞窟を進むうちゴブリン達の控えらしき場に躍り込んだ一行。ゴブリンとはいえ6体、うっかりすれば袋だたき、酷い目にあうのは必定。
慌てず騒がず最速で動いたクラウスがドラゴンブレス。ゴブリンのうち4体を巻き込んだブレスは轟々渦巻き、まともに食らえばゴブリン風情――
3体までがセーブに成功。一転クラウス窮地に陥る。

残った5体中2体の攻撃が最大値でヒットし、HPは見る間に減少。ここまで何度も攻撃を受けていたクラウス、しかしクレリックパラディンのいるパーティは回復力が尋常では無い。
ここまでできちんと回復していなければうっかり落ちていたのは間違いない。適切なケアが生きた形ですね。

ともあれ相手の手番が終わればこちらのものと、一行奮戦しゴブリン達を叩きのめす。
特に恐ろしいのはルゥナの操るトウル・ザ・デッド(とむらいの鐘ほどの意味)。
このハーフエルフと目を合わせたゴブリンは虚空から弔いの鐘の音を聞いて、ぶるりと震えたと思うと息絶える。
えっコワイ。またホラーなの……?

ともあれ戦況悪化を悟ったゴブリンどものリーダーは徐に部屋の奥から人質を引っ張り出して休戦を迫る。
見ればドワーフ殿の護衛だ。ドワーフはいないものの見捨てるわけにもいくまい。

束の間一行のうちでやりとりあって、前に出たのはアルドエット。このノームのローグは巧みな弁舌で一旦話しに乗ると見せかけて、ゴブリンをペテンに掛けて油断を誘う。
その他大きな連中に目を向けさせたところで鋭い矢をその場のリーダーに一撃。

生憎それがとどめにはならなかったものの、そこから一気に押し込んでゴブリンどもを叩きのめし、一度は意識を失った老戦士も助け出した。

護衛の老戦士シルダー・ホールウィンター・ザ・元人質の言うことには、ドワーフ殿は一人先にゴブリンどもの本拠地に送られたらしい。
というのもグンドレンはこの辺りに残された魔法的遺跡のありかを見つけ出し、それを狙った敵に攫われたらしいとのこと。
捕虜にとったゴブリンからも裏付けを掴んで、やはりドワーフはここにいないことを確認。

このうえこの洞窟を無理に攻略する必要があるのか、シルダー殿を救出して帰還してもいいのではと議論が出るも、最終的に街道を行く人のため、なにより一度売られた喧嘩を捨て置くことは出来ないとのアレッサの宣言により、この洞窟の攻略続行が決定。
――ともあれ、満身創痍の一行(主にクラウス)、蛮勇に掛けて命知らずの吶喊をするでなし。ささっと洞窟の外まで退いて、しばし命の洗濯。なんという冷静で的確な判断なんだ!!

さて、動き出せば早かった。
ゴブリンから聞き出した洞窟内部の構造を元に、先ほど水浸しにしてくれやがったゴブリンどもに電撃戦。見る間に蹴散らして唯一生き残ったゴブリンが奥の間、バグベアの親方にご注進にあがるのを見ても却って笑みが深まるばかり。

「出てきたところを叩きのめしてやりましょう」
とかなんとか言いつつ、奥の間の入り口から見えたバグベアの巨躯。なにも狙えるものまで見過ごしてやる理由も無い。

ふらりと近付いたかと思うとヘクスの呪いをバグベアに放ったルゥナ、そのままウィッチボルト即ち魔女ビーム。走った出目は13点、僅かにバグベアの体力を半減させるには至らないが、いやちょっと待ってくれデカいぞ。
動揺のDM、あくまでまだ体力は半減していないと宣うところ、ぎらぎらと血に飢えた眼差しのアレッサが。

「ここはひとまずガイディング・ボルトで次に繋げましょう」
待ってくれ、おまえたちはバグベアを買いかぶりすぎている。彼は屈強な肉体を持つフィジカルエリートではあるが、なにも、なにも巨人やドラゴンではない。あわれなゴブリン類なのだ――という声にならぬ悲嘆の言葉もなんのその。

ごろり転がる4d6。3,4,5,6と並んだ出目が美しい。これで次の攻撃には有利が乗ると沸き立つPLに、DM哀しく宣言するは「このバグベアは何一つ告げることなく、ただただ息絶えました」。

あっという間に頭目を失ったゴブリン2体と狼1匹。しかしここで下がるもならじと絶望の顔で冒険者に挑んだのでした。
彼らがどうなったかは、語る必要もありますまい……。

ともあれ洞窟を攻略した一行が辺りを探すと、バグベア頭目が隠し持っていたチェストに幾ばくかの財宝と、それから青い獅子の紋章の入った荷物が山積みに。
世知長けたアルがファンデルヴァーにゆかりのある商会のものと気付き、一行ひとまず荷車を近くまで運び入れ、荷物をなんとか積み増して一路ファンデルヴァーへ。

シルダー氏は武装も失い酷い目にもあいはしたものの、助け出されたことに感謝しきり。
なにより自ら前線に立って仲間を守るアレッサの姿に感じ入った様子。

というわけで一人加えた一行は、今度こそ何の危難も無くファンデルヴァーに到着しました。

町に入ってすぐにある目的地、即ちグンドレンの友であるバーセン氏の店に荷物を運び入れ、報酬を受け取る一行。
グンドレンが攫われたと聞いて不安がるバーセン氏をアレッサが宥めて落ち着かせたところ、ポロリと溢れる一言。

「グンドレンの兄弟二人も、もう十日も顔を出してないんだ」
大丈夫かそれ。見合わす一行の視線はいやなフラグを嗅ぎ取っている。

「ともあれ、ひとまずは我々も休みを取りたい」
「なら宿はストーンヒルのところがいい」
時刻も夕暮れ過ぎ、評判の宿屋を聞いた一行、旅塵を落とそうとそこへ向かう。

その背にバーセンから忠告が飛ぶ。なにやら昨今この町を荒らすならず者の一団、レッドブランド即ち赤印組なる輩があるという。
町の連中もすっかり泣かされているらしいが、関わり合っても面倒だ。眠れる巨人亭という酒場には近付かないようにといわれ、勿論と朗らかに返す冒険者たち。

ついでにゴブリンの洞窟から持ち出した荷物を商会の女店主、35才の毒舌才女に引き渡すもそこでも赤印組に対する悪評を耳にする。
漂う荒事の気配に冒険者達は意気軒昂、一団のリーダーアレッサ曰く「向こうから手を出してくれればありがたいですね」

この神官……好戦的すぎる!

ともあれ一行、次なる荒事に期待して3レベルに成長してゆくのでした……。

ということで次回に続く!