【迷宮キングダム】神聖ローマランド勃興
現在迷宮キングダムのキャンペーンなどをやっておりますので、その備忘録的な感じでその内容を書き残しておきたいと思います。
だいたいうろ覚え、内容はあやふや、台詞は捏造。
偉大なるローマ かつて 地に満てり
其を天階は妬み 輝ける黄金塔の頂に ジャブジャブ鳥 遣わせり
邪悪なるジャブジャブ鳥は塔の頂より 呪い 妬み 僻み
かくてローマ 数多に別れり
――――神聖ローマランドに伝わる昔話
まずはじめに。
まずはじめに、ランドメイカーたちが現れる。
いや本当は王国が先なんだと思うんですけど。ちょっとね、ちょっとPLが全員集まって当日作るよりも可能なら先に作っておこうとか、そういう感じで。
ランドメイカー達はその国のかたちを定めるいわば規範である。国はランドメイカーによって作られるのだ。
まずはそれについて。
国王：“神聖ローマランドの刃”スサノオ
叡智に満ちた魔術師であり、若干10歳の少年王。
かつて先王に深階送りにされ、怨敵ジャブジャブ鳥を倒す宿命を背負ったという。
着込んだTシャツに燦然と輝くは「I♡Roma」の一文。
迷宮と都会をこよなく愛し、おめかしと人の噂を嫌うローマ改革マン一号。
「ローマ都会化計画！」
大臣：“ギザギザの”マリー・テレソ
神聖冒険同盟、なる異国に故郷を滅ぼされたる亡国の姫君にして11歳の博士。
祖国絶対主義ローマ連邦の仇を打つためとレベル1だんびらを抱えるが、その腕は武器を扱うにはどうにもひ弱。
ギザ歯にギザ跳ね髪、ギザギザファッションはきっと反抗のあかし。
強い人と科学を愛し、田舎と自分探しを嫌うローマ改革マン二号。
「バロンに気付かれないように改革しましょう、スサノオ」
神官：“危ない橋を渡る”ポテト・ザ・バロン
気付けば酷似した名のモンスターが存在した不遇の神官。二つ名は盗賊であるゆえか。
全は一、一は全を旨とする国教「仮面教」を奉ずる神官。神官である彼は特異な仮面――バロンであるとかランダであるとか、そういったたぐいのものを身につける。
しかし仮面教の隆盛も今は昔。古老やファッション感覚の若者以外そうそう着けようともしないのが悩みだとか。
古いものと酒盛りを愛し、広いところと謝ることを嫌うローマの伝統大好きマン。
だがその実、ローマは着々と改造され続けていた――！
「個性を消しなさい。仮面の名の下に一つになるのです」
騎士：“当たるも八卦当たらぬも八卦の”パルム・レイト
故国たる帝政ローマ公国が迷宮に呑まれ、神聖ローマランドに訪れた貴族令嬢。
高貴なる女騎士ｋｔｋｒ！
生き別れになった弟を探しつつ神聖ローマランドに忠を尽くす。この設定かなり良くないですか？ 良くないですか？？？
目立ちたがり屋のワーカホリック。天使嫌いはローマではよく見られることながら、古いもの嫌いなためバロンとよく衝突する。
あれ、バロン四面楚歌なのでは？
「国王、もう【フルコース】にしてしまいましょう（にっこり」
お分かりいただけるだろうか。
そう、ローマである。
王国の名はローマ、騎士の故国はローマ、大臣の祖国はローマ。
「うわ、近隣国家のローマ率、高すぎ……？」
「そもそもうちの王国出身者が私と国王だけなんですが」
「国王も深階あがりだし怪しいのでは？」
「（バロンの中の人、悲しげに周りを見つめる）」
つぎに。
つぎに現れるものは王国である。
とりあえずもう名前は出てしまっているが偉大なりし『神聖ローマランド』！
100年くらいまえに分裂した統一ローマの生き残り（設定は予告なく変更される場合があります）！
王国環境は先王の隠し財産！ 鬼族の血族！ 特産物：情報！ 先王の隠し財産！ 器物との共存！
……表の結果にやや偏りが見られますが仕様です。
「前王財産隠しすぎィ！」
「温泉を作りましょう！ ローマと言えば温泉！ これだけ金があれば大丈夫！」
「鬼族との血縁というのは……？」
「ゲルマン小鬼による侵略がありました。現在は融和してなんとなく特徴が残ってる感じで」
「器物は……まあなんか使ってるんだろ」
「ところでこの特産物：情報ですが、これは一体……？」
「キーワードは……『伝統』！」
「じゃあ外の国から持ってきたものに元老院がローマ印を入れて売っているということに」
「加工貿易ということか……」
「それ産地偽装じゃ」
ともあれ――
ローマ、それは最後のフロンティア。
かつて統一大ローマ帝国であったその国はゲルマン小鬼の文化的侵略を受け四分五裂した。
だがローマンスピリッツは滅亡していなかった！
我々の武器は三つ！ 温泉、元老院、仮面、そしてローマンスピリッツ！
しまった四つだ！ 急ぎ撤収せよ！
かくて神聖ローマランドは元老院の首を井戸に放り込んで正統性を主張したがかつての競合国はすでに滅んでいた。
夏の夕暮れ、優しく迎え入れてくれるのは海鳥たちだけなのか？
